☆春日 高男☆
主人公。ひかり市立南中学校2年1組の生徒。クラスメイトの佐伯に1年前から片思いをしている。趣味は読書で(クラスメイトにもそのように認知されている)、中でもボードレールの『悪の華』を好んでいる。ただしテストの成績は芳しくなく、自身の内面と現実社会との隔たりに鬱屈を深めている。思春期独特の自意識過剰な性格に加え、内向的かつ潔癖症気味で、対人関係にも壁を作りがちな傾向にある。そのためか仲村ほどではないがクラスメイトからの評判はあまり良くない。
偶発的に佐伯の体操着を盗んでしまったところを仲村に目撃され、彼女から「契約」と称した無理難題を押し付けられるようになる。当初はただ困惑し翻弄されていたが、背徳行為に度々関わることで心の内にくすぶる現実否定意識がより動的な形で引き出されていく。また、激しい自己嫌悪の中、同時に自分の本質の空虚さや佐伯に憧れる自己矛盾も感じるようになり、迷走の深みへと嵌っていく。


☆仲村 佐和☆
ヒロイン。春日の真後ろの席に座っている眼鏡をかけた女子生徒。普段は無表情かつ冷淡だが、春日と2人きりになった時には感情表現豊かで、眼鏡も外していることが多い。非常に毒舌家かつ非社交的な性格で、周囲との軋轢が絶えないが、一切恭順せずに社会規範や常識に唾棄する態度を貫く。自身の弱い面を全く見せず、教師も怯ませるほどの図太い威圧感を放ち、誰に対しても協調せずしばしば暴言を吐く行状は一般的な反抗期では括れぬほどの様相を呈しており、クラスメイトや教師からは理解不能な問題児として疎まれている。
偶然に春日の秘密を知った後は、一方的に「契約」を結んで脅し、服従を強いるためのいじめを行う。要求は主に彼の片思い相手である佐伯に絡んだ事が多いが、春日の交友環境を壊すことを目的とせず、春日自身の性欲や背徳的な欲求を全てさらけ出して自覚させることで、建前と倦怠に満ちた日常を壊そうと画策する。本人曰く「(自分は)きっと変態なの」とのこと。


☆佐伯 奈々子☆
ヒロイン。春日、仲村と同じクラスの美少女。そのルックスの良さと、おしとやかな雰囲気から男子人気は高い。成績も優秀で周囲からはしっかりした優等生のイメージを持たれているが、それ故に悩み事を多く抱えている。性格は真面目かつ保守的で、常識や社交性も十分に持っているが、同時に内面では周囲の期待に合わせている自分の在り方に漠然とした虚しさを感じており、自己不一致の悩みを抱えている。
春日の言動に自我の導きを見出し、告白を受け入れて交際を始めるが、春日が仲村との間に抱えこんでいる煩悶を薄々察していくにつれ、距離感に不安を募らせていく。一度は自分と仲村との間で揺れて破綻する春日の優柔不断さに失望して別れたが、後に非常識な行動に傾倒して仲村の心を満たそうとする春日の情熱と、二人だけの退廃的な充足を築いている関係を知るにつれ、模範の裏側に抑制し続けていた渇望と激情を露わにしていく。


☆山田 ☆
春日の友人。普段は明るいが、春日が避けられるようになった折には手の平を返して素っ気なく振る舞ったり、兄からDVDを借りて喜んだりするなど、典型的な中学生らしい性格をしている。


☆小島 建☆
春日の友人。下の名前は第19話の連絡網より判明。太めな山田とは対照的に痩せ型である。眉が濃い。春日は嫌がっているが、しばしば佐伯に関して性的な話題を口にしている。


☆木下 亜衣☆
2年1組の女子生徒で、佐伯の友人。気が強くややキツイ性格で、仲村を嫌い春日を軽蔑している。女子のリーダー的存在で自ら率先して場を仕切るが、潔癖な分度量は広くないため、感情が表に出やすく取り乱しやすい面もある。佐伯と春日が交際を始めたことをきっかけに、その関係に疑問を抱くようになる。


☆友部☆
特別番外編の主人公。2年1組在籍の男子生徒。片思いの相手に「普通」と言われたことにより、ある行動を起こす。

☆下山☆
2年1組の担任を務める男性教師。学業に全く無関心な上に暴言を吐く仲村には手を焼いているが、気圧され気味の様子。